みんなと一緒では面白くない

 

中津です。

前回、受験に関することを書きました。受験シーズン真っ只中ですし、もう少し受験に関することを書いてみたいと思います。

受験をする上で楽しくもあり、難しくもあるのはやはり学部学科決めだと思います。どこの大学に行くのかも重要ですが、やはりどんな学問をしてみたいか、これを考えることが一番重要だと思います。

もちろん高校生が考える学問なんて大したことではありませんが、自分の想像や思いをきちんと描いてみることが重要です。そのときにただ漠然とではなく、やはり自分なりに調べて考え、そして自分を知ることが大切かと思います。

学部や学科がよくわかっていなかった頃、まず偏差値が良さそうなところが何かを調べたところ、どの大学も電気、電子というところが一番偏差値が高く、電気、電子が良いんだと思いました。

しかし、自分は特に電気が好きなわけでもなく、興味もありませんでした。
そこでふと自分は何が好きかと考えてみると数学でした。
数学であれば勉強しなさいと言われなくても自分で勝手に予習したり、面白そうな参考書を探してきて、問題を解いていました。

そこで理学部数学科を考えました。

そこそこの成績は取っていたと思いますが、結局超一流で誰もが羨むほどできるわけでもない、ということが高2から高3ぐらいになると身に染みてきました。その状況を考えると、理学部数学科に入って頭だけでやっていくだけの能力はないだろうな、という考えに落ち着きました。

その頃、まだ大学での実験というものがどんなものかはよくわかっていませんでしたが、実験をしてその結果をもとに何かをする方が可能性があるかな、と考え始めました。

このあたりから、理学部と工学部の違いを理解するようになりました。
自分自身、パズルを解いたりするのは好きですが、物を自分で作ったりみたいなことは一切できませんでした。このようなことから理学部で基礎研究するのが良さそうだな、とだんだん決まってきました。

理学部に決まってくると、就職はあまり良くない、資格も取れない、というような情報が何となく入ってきました。

ここでこの状況をどのように考えるのか、というのが1つの大きな選択だと思います。私は、そんなことに負けてたまるか、何とかなるだろう、と何の根拠もないですが、理学部で行くことを貫きました。

今考えてみても理学部が一番フィットしていると思いますので、このことに関しては間違った考えはしていなかったと思います。

当時、何とか頑張れば最終的に入った大学には行けるのではないか、何とかここには入りたい、みたいな思いがありました。
でも単に入学するのでは面白くないので、みんなと違ってどうせなら他にはないところがないかと考え、理学部高分子学科(これを書いてしまうとどこかが決まってしまいますが)を目指しました。

まだ比較的新しい学科で面白そうに感じました。

そして何より化学が基本にあり、物理的なことにも生物的なことにも広がりがありそうで、これからの学問という感じがしたので第1希望をここに決めました。今にして思えば、たとえ化学科でも学問的にはそれほど違いはありませんでした。しかしそうだった場合、今と全く同じ道には進めなかったわけですから、考えた意味はあったのかな、とも思います。

みんなと同じでは面白くない、という思惑は入ってから見事に当たりました。30名の定員(入学者は31名)のうち、第1希望で入ったのは確か5名でした。第1希望にした人になぜそうしたのか、一切聞いていませんし、誰がそうだったかもよくわかっていません。

でもこのことだけでもこうやってそのことを書くことができるくらいの話のネタの1つにはなりましたし、自分らしさを表現する1つの出来事になりました。

今は生物が持っている様々なタンパク質が機能を発揮するためにどんな仕組みでできているのかを明らかにする研究をしています。百聞は一見にしかず、なのでタンパク質分子がどうなっているか直接みられれば良いのですが、非常に小さな分子なので顕微鏡などで直接みることができません。

そのため主たる研究手法としてX線を使っています。。
X線と言えば第1回のノーベル物理学賞の対象です。

このような物理化学的な手法を用いて、タンパク質の形を明らかにし、その中で生じている反応を化学の言葉を用いて明らかにする研究をしています。
これはまさに学部学科を決めようと思った時の”化学が基本にあり、物理的なことにも生物的なことにも広がりがありそう”というところに通づるものがあります。

このように受験の時にいろいろと考えたことが現在までずっと繋がっています。こうした経験をもとに考えて今思うことは、それなりに自分で考え行動したことは無駄にはならない、そして今の人生の礎になっていると。

もし何も考えなかったとしても受験勉強はしていたと思います。
ただし、そんなに頑張れただろうかとも思います。

やはりある程度の目標を設定し、そしてその先にどんな世界が待っているだろうか、そしてどんな面白いことがあるだろうか、と想像していく、そういうことが何事においても重要なのではないでしょうか。

 
最終更新日:2021/02/11(木)20:50
 

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